友達がディスカバリー・チャンネルのDVDを送ってくれた。
絶対見るべしと。
ディスクには「アパッチ戦士ローゼン」と書かれていた。
?なんですか、これ。
見たら泣いちゃったよ…。
ジェロニモが騎兵隊と戦っていた同時期に、ジェロニモたちとは違うアパッチの一団がホット・スプリングスという、泉の多い肥沃な山岳地帯に住んでいた。
メキシコ軍はアパッチに賞金をかけていた。
ホット・スプリングスのアパッチのリーダーはビクトリオ、戦いをこのまず和平を主張したが、敵はぶっとんでるから、やみくもに殺しにくるだけ。
ビクトリオの妹がローゼン。
女でありながら戦士の道を歩き、馬泥棒の名手。
加えて、シャーマンだったのである。
敵の位置を精霊に祈ることで、正確に知ることができた。
ビクトリオたちは負け知らず。
だが、兵力の差でついに、別の居留地に移動させられることに。
そこはアリゾナの砂漠。
故郷とはくらべようもない。
脱走。
追撃。
ゲリラ戦を勝ち抜き、故郷へ。
インディアンに対する攻撃に反対のハッチ大尉が、政府に意見をしたが、その頃、アパッチのエリアで銀山が発見される。
利権を主張する人々の意見で、アパッチは撃退されることに。
ビクトリオは家族を殺される。
ジェロニモはよくビクトリオやローゼンに相談に来たという。
もはや、勝つみこみはなくても、やり場のない怒りをはらすためだけに、騎兵隊を襲撃するアパッチたち。
ローゼンは馬泥棒の名手だった。
騎兵隊の生き残りの証言に「馬を盗むのがうまい女性の兵士がいた」というのがあるらしい。
ついに。
ビクトリオが殺される。
ローゼンたちは40名弱。
ジェロニモたちと合流して戦い続ける。
6年間も。
最後は、米軍に使われたアパッチたちの説得で投降。
収容所におくられ、28年間をそこで過ごしたローゼンは墓石すら残っていない。
収容所の前でとったアパッチたちの集合写真に、一人の女性兵士が映っている。
アパッチの人々はそれがローゼンだと信じている。
ビクトリオとローゼンの子孫が涙ながらに語る。
「故郷で死ぬことがアパッチたちの願いでした」
今では、アパッチの故郷は、銀山も閉山、開発のために敷いた鉄道も閉鎖。
なんのためにつらい旅をして、死んでいかねばならなかったのか。
インディアンにたいする侵略と征服の話を見聞きすると、滂沱の涙が出ちゃうんだよ…。
胸が痛い。
まだ北米大陸には行ったことないんだけど、いつかいくだろう。
そして、戦いの跡を訪ねるだろう。
そこでインディアン・フルートを吹く。