ディジュリドゥの女子タブー? | WILD HEARTS REVIEW

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トライバル・サイケデリック音楽プレイヤー・KAYA/Gypsy Eyesの

ROLLING LOVE&LIFE

…ディジュリドゥ、ネイティブ・アメリカン・フルート、JIMI HENDRIX、サイケデリクス、etc.

とあるWEB上のディジュリドゥ・コミュニティのBBSに
「ディジュをやりたいけど、女性は妊娠したり、流産すると聞いて怖くてできない、でもやりたいのです!大丈夫でしょうか?」
という書込みがあった。
わたしがつけたレスは以下の通り。

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わたしは女性ディジュリドゥ・プレイヤーです。

「女性は妊娠してしまったり」する可能性があるので、楽器にさわってもいけません。
ただし、あなたが、伝統的なライフ・スタイルを保っている、オーストラリア先住民であるならば、です。

流産の話はどちらで聞かれましたか?
わたしは、妊娠してプレイしたことがないので、実証はしていませんが、安定期でなければ、ディジュリドゥどころか、過激な運動や、身体を冷やしたりもよくないです。
でも、ディジュリドゥで使う循環呼吸は、出産時のラマーズ法の呼吸に応用できるし、腹部の筋力がつくので、安産のためには、妊娠以前にディジュリドウを吹くことは、とても良いでしょう。

デビッド・ハドソンというプレイヤーがいます。
http://www.davidhudson.com.au/
彼は伝統的な演奏とコンテンポラリースタイルと両方をこなす先住民のプレイヤーです。
彼の前座をやった時に質問しました。
「ディジュリドゥは女性には向かないの?」
「伝統的な儀式では男性が吹くんだ。でもミュージックとしてなら、男女の区別はないよ。
君のスタイルで自由に吹けばいいんだ。」
勇気づけられました。

女性は伝統的なマスターに習うことは出来ません。
でも、デビッドのような考え方のプレイヤーに習うことは出来ます。
女性のプレイヤーは少ないです。
おそらく、1m20cm以上ある重い木の筒をかついで歩くのが、一因かも。
でも、慣れれば身体の一部のように扱えます。

先住民の伝統的なライフ・スタイルには「ジェンダー・タブー」というものが多く存在します。
これは差別ではなく、男女の違いを尊重して、役割を分担するものなのです。

わたしは伝統的な決まりに対してはリスペクトを持ちます。
その上で、わたしは、コンテンポラリー・スタイルのディジュリドゥ・プレイヤーです。

宇宙的なパワーの半分は女性のエナジーが司っているんですよ。

…どうでしょう?安心できましたか?
とても素敵な楽器です。
ぜひ、手にとって吹いてみてくださいね。