憑依と橋渡り | WILD HEARTS REVIEW

WILD HEARTS REVIEW

トライバル・サイケデリック音楽プレイヤー・KAYA/Gypsy Eyesの

ROLLING LOVE&LIFE

…ディジュリドゥ、ネイティブ・アメリカン・フルート、JIMI HENDRIX、サイケデリクス、etc.

「京都異界紀行~千年の魔都の水脈」
を読んでいたら、昔々の怖い出来事を思い出したぞ。

若かりし小娘時代、やさぐれたうんと年上男とちょっとの間つきあったことがある。
アウトロー的な大人って感じだったんだけど、今思えば駄目人間でした。

つきあいだしてから、変なことばかり起きる。
突然、泣き出してしまったり、妙に身体がだるくて起きられなかったり。
酒の飲み方がすさんできたし。
鬱くんの症状とは違うのだ。
心身が自分のモノじゃないような感じ。
しょうもない男とつきあってて、疲れてんのかなあ、くらいに考えていた。

夢を見たのである。
知らない女の人が出てくる。
いつも泣いている。

自分の無意識が表象に出たのか、と思っていた。
ある時、恋愛経験の話になった。
その男の前の同棲していた彼女というのが、なんと、自宅で変死しているのであった‥。
相当酒飲みで、肝硬変になっていたのに気づかず、ある日、男が仕事から帰ったら、吐瀉物の中に倒れて息途絶えていたらしい。

これだこれだこれだぁ!
直感でわかった。
私も大酒のみだったし、これは憑いたぞっ!
と確信。

即座に別れ話。
もめた。
ストーカー状態になった。
こりゃあ、すんなりおさまらねぇな、解決するには、と考えた。
憑き物落とししかない。

水は浄化する。
なにかの本で読んだ「橋と異界」の話を思い出した。
男のプレゼント一式まとめて、塩を振り、きっちりと布でくるんだ。
それを持って、友達に頼み、多摩川の大きな橋のあるところに連れていってもらった。
橋は一人で歩いて渡った。
橋の中ほどで、布包みを放り投げ(川を汚してゴメンナサイ…)、
「災いなすものもと来たところにすみやかに帰れ!」
と叫び、般若心経を唱えながら向こう岸へ。
友達が車で待っている。
それに乗って、違う道を通って帰宅。

ぱったりとその男との縁が切れた。
身体の調子も回復。

この方式、悪縁切りなんかにも使えます。
あ、ひとつ秘訣が。
決して振り返ってはいけません。
しかし、マブで怖かったっすよ~。